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ジャダさんのつくったリモンチェッロ ─#06「卵の美容師 と 休みの日」より─


ハクメイがたまたま見つけた、森の中の小さな卵型美容室。この店の主人は、ベリーショートのちょっと(?)マイペースな美容師、ジャダさん。
彼女が作ったリモンチェッロは「酸っぱくて甘ったるくて苦くて」飲めたものではなく、料理好きのミコチのアドバイスでリベンジすることに。

リモンチェッロはイタリアの家庭でよく作られるリキュールで、食後にストレートで飲むのが一般的だそう。名前は聞いたことがあるけれど、初めて飲むお酒です。


材料(3~4人分)
・レモン(無農薬のもの) 12個
・スピリタス 500cc
・シロップ
 水 500cc
 グラニュー糖 500g

作り方



1.レモンは洗って一つずつ皮を薄くむいていきます。
ジャダさんが失敗したように、皮の白い部分が入ると苦くてマズい仕上がりになってしまうので、ここは細心の注意で丁寧に。

しかし今回使った国産のレモンは皮が薄くて、ピーラーでも厚さが出てしまう……。包丁でなるべく薄くむいたあと、皮の裏側に残った白い部分をこそいでみました。けっこう大変。

2.消毒した容器にレモンの皮を入れ、スピリタスを一瓶分注ぎます(スピリタスは世界最強の度数・96度のお酒なので、周囲は火気厳禁です)。このまま一週間漬け込みます。
3.一週間経った状態がこちら。皮の色が蒸留酒に溶けて色づいています。レモンというよりはオレンジに近い色になりました。市販のリモンチェッロとはまた違う印象なので、レモンの品種によるのかもしれない。
ザルにキッチンペーパーを敷き、蒸留酒を漉してレモンの皮を取り出すと、漂白したかのように色が抜けきっていることがわかります。
4.鍋に水500mlとグラニュー糖500gを熱して溶かし、シロップを作ります。
冷めたシロップと蒸留酒を混ぜ合わせ、再び1週間寝かせれば完成。

完成



飲むときはキンキンに冷やしていただきます(度数が高いので冷凍庫に入れてもOKらしい)。
リキュールは普段カクテルでしか飲まないので、こんなふうにストレートで飲むのは初めて。慣れていないので、強烈な甘さと度数のキツさにクラクラ。

香りはレモンなのに酸味はゼロというのも、どうも不思議な感じです(あまりに予想外だったので、不安になって市販品も買ってみたけど、やはりこういう味なのですね)。
慣れない場合は、炭酸水とレモン果汁で割ると、めちゃ飲みやすいカクテルになります。それからアイスクリームにかけるのもおすすめです。市販の安いバニラアイスが、大人の味になります。







レシピをつくったひと:梅本ゆうこ
1979年大阪府生まれ、関東在住。
普段は会社員兼主婦。好きな食べ物は梅干、ビール、いちごのショートケーキ。
マンガの好みは雑食。2012年2月にリトルモアより書籍「マンガ食堂」出版。

マンガ食堂公式サイト:http://mangashokudo.net/